会計ソフトは不可欠 (2):おすすめソフト

事業戦略・実践ヒント

本ページでは、インストール型の会計ソフトとして有名な弥生会計や会計王、クラウド型として有名なfreee、マネーフォワードクラウド、やよいの青色申告などをご紹介します!

“インストール型”のオススメ会計ソフト

私がお勧めする「インストール型」(パッケージ型)の会計ソフトは、弥生㈱の 「弥生会計」 と ソリマチ㈱の 「会計王」 です。弥生会計、会計王ともに、前述したような複雑な会計処理を一気に片付けてくれるので、大変ラクです。「仕訳」、「入出金伝票」、「売掛帳」、「総勘定元帳」など、どの帳面(入力画面)からでも入力できるようになっており、他の帳面・帳票へも自動で転記してくれます。もちろん、試算表や決算書(青色申告書)も自動で作成してくれます。

また、日付をバラバラに入力した仕訳でも「伝票番号の再付番」機能を用いて、後で修正することも可能です(データのメンテナンスもラク)。また、初心者でも仕訳処理が出来るように「簡単取引辞書」や「仕訳辞書」も付いているので、戸惑うことなく取引入力が出来ます。

うっかり取引を記帳し忘れて、後になって追加で記帳したりすることは誰だってあります。そんな時に、伝票番号をひとつひとつ自分で修正するのは、とても大変ですし、更にミスして番号を付け間違える(ミスが更なるミスを引き起こす)ことだって無いとは限りません。

伝票番号が前後にひっくり返っていたり、番号が抜けていたりすれば、税務調査でツッコまれる可能性もあるので、このような致命傷を防ぐためにも、「再付番」修正機能の付いている「弥生会計」や「会計王」をオススメします(最終的にはご自身でご判断ください)。

ちなみに、両者とも価格が手頃(価格は 会計ソフトは不可欠 (3):タイプ別比較 に記載)で良質な会計ソフトだと思います。操作性も似ており、ライバル同士のソフト、という位置付けになっています。

話は戻りますが、この会計ソフトがあれば、(極論を言えば)経理担当者は必要ありません。ちなみに、私の会社は、この会計ソフトのおかげで「経理担当者」も「顧問税理士」も雇っていません。申告書等で分からないことがあれば、その都度税務署で指導してもらっているので、不便は感じません(経理面に不安がある場合は、税理士にご相談ください)

“クラウド型” のオススメ会計ソフト

個人事業主としてビジネスをスタートするのであれば、料金が月額制で初期投資がかからない「クラウド型会計ソフト」(パソコンにインストールしないタイプの会計ソフト)を選択肢のひとつに入れてもいいと思います(ただし、利用料を毎月 or 毎年 支払い続ける必要があります)

クラウド型会計ソフトで特に人気があるのは、「freee」、「やよいの青色申告 / 弥生会計」、「マネーフォワードクラウド」の3種類です。


“クラウド型”ソフトとして人気の「freee」 は、銀行のネット口座やクレジットカードとの自動取得できる機能(連動して自動入力される機能)、複式簿記の知識を使用しないで仕訳入力できる機能、人工知能による自動仕訳など、初心者でもすぐに記帳・経理処理できる機能が満載です。

ただし、(直感的な入力ができるなど)経理初心者にとって敷居が低いというメリットがある一方で、「同ソフト固有の独特な会計処理」もありますので、一定の簿記知識がある人は 後述の「やよいの青色申告/弥生会計(オンライン版)」や「マネーフォワードクラウド」をおすすめします。


「やよいの青色申告オンライン / 弥生会計オンライン」は、従前より(パソコン)インストール型のソフトを使っている事業主・法人がクラウド型に移行したい場合に向いているソフトといえます。

簿記の「仕訳」の知識を使って入力していくことに慣れている場合は、直感型入力の「 freee 」などはかえって使いにくいと思われますので、そのような方はこちら(やMFクラウド)を選択した方が無難といえます。

やよい&弥生会計は、オンライン版もパッケージ版(デスクトップ版)も、銀行のネット口座と連動する機能(スマート取引取込)が付いています。


「マネーフォワード クラウド会計(法人向け) / クラウド確定申告(個人事業主向け)」(旧:MFクラウド)は、金融機関出身者が立ち上げた会社ですので、簿記の知識がある人や税理士が使いやすいように設計されています。事業規模が大きくなっていずれ法人化していくことを想定している人や、複式簿記に慣れて行きたい人に向いているソフトといえます。マネーフォワードクラウドも、(freeeと同様に)銀行のネット口座と連動する機能も付いています。